スワップとレバレッジ
投資としてスワップ狙いの長期投資を検討している方もいらっしゃるかと思います。
スワップとは通貨間の金利差分を受け取れる利益です。
例えば現時点1万オーストラリアドルを保有すると1日93円受け取ることができます。
1年間で33,945円の利益になります。
1オーストラリアドルは現在87.8円ですので1万通貨保有するのにレバレッジを使わなければ878,000円必要です。
つまり年間利益率は約3.8%ですから、銀行預金に比べればホクホク顔ですね。
およそ88万円の資金で4万円弱の年間利益で満足であればで口座開設してオーストラリアドルを買うことをおすすめします。
しかし投資をするからにはより大きな利益を得たいと考える人がほとんどではないでしょうか。
そのためにレバレッジを効かせて利益率を上げようとすることは当然の行動です。
先ほどの例でレバレッジを10倍で運用するなら、同じ878,000円の投資で10万通貨を買うことになりますので利益も10倍である339,450円の年間利益になります。
年間35万円弱の利益だと投資として相当すばらしいパフォーマンスだと思いますよね。
レバレッジの落とし穴
残念ながら世の中そんなに甘くありません。
通貨間の為替は常に変動していますので、買った時より値下がりすれば含み損となります。
以前証拠金に関する記事を書きましたが、値下がりして含み損が膨らみ評価資産額が4%を下回ればマージンカットされてしまいます。
レバレッジというテコの原理は損失に対しても効いてしまいます。
レバレッジが10倍なら、値下がりの損失も10倍です。
オーストラリアドルで説明すると、レバレッジなしであれば証拠金率4%ですので96%の値下がりまでは許容されます。
貨幣価値が96%下がることはまず考えられません。
しかしレバレッジ10倍であればその10分の1である9.6%の値下がりしか許容できません。
この9.6%がどのくらいの値動きか例をあげます。
2011年4月の終値89円で買った場合9.6%値下がりした価格は80.4円ですが、2011年8月の安値は76.5円をマークしていますので、長期投資どころか4ヶ月もたたないうちに証拠金を下回りマージンカットになってしまいます。
これでは年間利益どころではありません。
目標利益と投資スタイル
もし88万円の投資で年間4万円弱の利益で満足であれば、どこかの会社の投資商品へ資産を預けるよりでオーストラリアドルを購入することをおすすめします。
ここまで世の中にFXが浸透しているにもかかわらず、この方法が常識でないことが不思議でしょうがありません。
金融業界の圧力としか思えません。
長期投資のスタンスのまま利益率を上げることには限界があります。
ローリスクで長期投資することはローリターンであり、ハイリターンにすることはできないのではないでしょうか。
しかしハイリスクハイリターンと言われる短期売買は、スキルによってハイリターンのままローリスクにすることができると考えています。
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